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ダイエットの基本は食事制限をしないことです。

といっても、これまであまりの暴飲暴食をされていた方は節制する余地はあるでしょう。ここでいう食事制限をしないというのは「必要十分な栄養は摂る」ということです。

ただこれではなかなか効果を感じられにくいかもしれません。そこで、食事を抜いたりと短期間で目に見える結果をだそうとします。そして確かに痩せます。でもしばらくすると全く体重は減らず、少し嫌気がさし、たまにはいいかとデザートに手を出すようになると、気が付いた時には当初より体重が増加してたりします。リバウンドってやつですね。

これがよくあるパターンではないでしょうか。

なぜリバウンドするのか？　　それは、身体は長年維持してきた体重を本人の基本体重として記憶していて、短期間でそこから増減するようなことがあると元に戻そうという働きが起きるからなのです。

この基本体重を「セットポイント」と呼びます。

適正かどうかはともかく、慣れ親しんだ体重、それを維持しようとする恒常性が身体にはあるのです。

これは本人の意思でどうにかなるものではなく、生体維持のための反応ですから如何ともしがたいものなのです。

リバウンドは意志が弱いからではないのですよ～。自己嫌悪に陥ることなく、身体のメカニズムを把握して、うまく利用する知恵を身につけましょう。

では具体的にどうするか？
それはセットポイントを身体に気付かれないようにゆっくりとしたペースで移行するのです。
つまり体重の減少は徐々に・・・１ヶ月に１ｋｇぐらいを目安で行うと良いでしょう。これは元の体重にもよりますがね。

つまり、無謀な食事制限はいらないということです。
せいぜい、間食を控える、運動習慣のなかった人は運動を週に１度でもいいから行う、夜遅くに食べない、この程度でも変化は出ると思います。

油抜きや炭水化物を極端に減らすと満足感が得られず、ついつい余計な物を口にしてしまうことになります。摂りすぎている方はともかく、あまり神経質にならずに美味しくいただく事が心にも身体にも栄養となり満たされる事になると思います。

栄養不足になると身体は省エネモードにスイッチが切り替わってしまうので、燃費の良い身体ではありますが車と違って身体の機能は停滞します。つまり代謝が落ちるということです。交感神経のスイッチもちゃんとはいらず、１日中けだるいアンニュイな雰囲気をかもし出す事に・・。
身体が動きたがらない（つまり省エネモード）と、筋肉は衰える一方でますます代謝が落ち太りやすいベースができあがってしまうのです。

身体が栄養を欲しがる状態では、ちょと多めに食べようものなら一気に吸収・備蓄しようという同化作用が高まり、満腹中枢はにぶり摂食中枢を刺激して「食べたい」欲求を起こさせるのです。

人間の身体はよくできています。

ですから、こうした自然の摂理に逆らうことなく、上手にコントロール出来る方がダイエット上級者と呼ばれるのでしょう。

自分の身体であっても自分の意志とは関係なく、一個の生命体として反応を起こす。なんだか怖い気もしますが、そうした身体の特性を知り、意志の支配下においてコントロールできると、楽に生きていけそうです。